中尊寺への代参と藤原まつり

① 中尊寺への代参

徳尼公はその生涯の最後を、奥州藤原家の菩提を弔うことに捧げました。われわれ酒田三十六人衆は、その思いをつないで、現在も奥州藤原家の菩提寺である中尊寺に毎年代表を立ててお参りに行っています。


お参りの当日は、貫主(かんす)様にご挨拶をさせていただいています。御供えとして、花紋燭(かもんしょく)と呼ばれる絵ろうそく、菓子、御酒を持参します。御酒は、酒田の酒造、菊勇の「三十六人衆」を選んでいます。


時期に決まりはありませんが、5月3日に開催される藤原まつりの「源義経公東下り行列」に、毎年出演を依頼されていることから、前日の2日にお参りすることが、近年では恒例となっています。

▲令和5年参拝時の中尊寺


② 藤原まつりに出演

平泉町では毎年5月1日から5日までの5日間にわたり、「春の藤原まつり」を開催しています。令和5年で60回目の開催となるそうです。


内容としては、中尊寺や毛越寺での藤原四代の追善供養など様々な行事が行われますが、最大のハイライトは、3日に行われる「源義経公東下り行列」です。源平合戦で数々の武功をあげながら、源頼朝に疎まれ、追われてきた義経を藤原秀衡が迎え入れる場面を再現するものです。義経役には毎年、若手俳優がゲストとして迎えられ、馬に乗って町を練り歩き、お祭りを盛り上げます。過去には、元SMAPの稲垣吾郎さんや、大河ドラマでも義経役を演じた滝沢秀明さんなども参加しました。令和5年の義経役は俳優の犬飼貴丈さんでした。


酒田三十六人衆も例年招待を受けて、藤原秀衡の五男であり、出羽押領使を任命されたと言われる藤原通衡の役で出演しています。

▲義経と秀衡の対面(毛越寺)

徳尼公と酒田三十六人衆

このホームページは、酒田に伝わる徳尼公伝説と、江戸時代に廻船問屋として地元の経済を発展させた酒田三十六人衆について、現在の活動と合わせて紹介するものです。

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