酒田市と平泉町の文化交流協定について

① 文化交流協定の締結

令和5年6月29日に酒田市と平泉町は「奥州藤原氏が紡いだ酒田市・平泉町の絆を未来につなぐ文化交流協定」を結びました。

この協定を結ぶ理由として、酒田市は「藤原三代秀衡の妹と言われている徳尼公とその家臣の三十六人衆の縁をきっかけに、平泉町で開催される春の藤原まつり東下り行列の通衡役として酒田三十六人衆の方が出演しており、また、4月15日の徳尼公法要や5月20日の酒田まつりに、平泉町関係者が出席するなど相互に交流を続けている」ことを挙げています。

長い間、酒田三十六人衆が中尊寺、平泉町と縁をつないできました。これによって、両市町が行政として文化面を中心とした交流を図ることになったことは、とても喜ばしいことだと思います。

協定の全文を以下に紹介します。


奥州藤原氏が紡いだ酒田市・平泉町の絆を未来につなぐ文化交流協定


酒田市と平泉町はともに奥州藤原氏との縁(えにし)を歴史的背景にもち、現在でもゆかりの地として親交が続いています。
この度、両市町は共有する歴史を礎として、市民・町民が互いの歴史を学び、地域への愛着と誇りをもって交流を深め、未来に向けて魅力あるまちづくりを推進することを標榜し、文化交流協定を締結します。


令和5年6月29日

酒田市長 平泉町長


② 「ときめき世界遺産塾」での小中学生の学習

この事業は、平泉町、一関市、奥州市の教育委員会が企画運営しているもので、文化遺産等について幅広い知識を得ることや相互交流により社会性を身に着けることを主旨としています。今年度、山形県内の文化遺産を学ぶために、8月3日から4日にかけて22人の小中学生が参加しました。

酒田では文化交流協定締結後、初めての事業でした。2日目に泉流寺において、酒田三十六人衆の代表より奥州藤原氏と酒田のつながりを学習し、泉流寺境内にある御廟に安置されている徳尼公の御像を拝観しました。

参加した児童の中には、おばあさんから「我が家も酒田三十六人衆と関係のある家だからしっかり聞いてきて」と言われたという子もいました。平泉と酒田のつながりを今も大事にしている人達がいることに、とても感動しました。

御像を拝観後、修復中の旧鐙屋、山居倉庫、城輪柵跡を見学したそうです。


▲泉流寺本堂で説明を受ける平泉町、一関市、奥州市の小中学生たち

徳尼公と酒田三十六人衆

このホームページは、酒田に伝わる徳尼公伝説と、江戸時代に廻船問屋として地元の経済を発展させた酒田三十六人衆について、現在の活動と合わせて紹介するものです。

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